ー9・11・2001 ニューヨーク同時多発テロー
私にとってこの事件は特別な意味を持っています。知人や本当に親しい友人などを亡くしたこともあり、又これをきっかけとしてすべてのものの見方や考え方が大きく変わりましたし、それまで見えていなかった真実の人間としての営みや世界の仕組みが見えてくるようにもなりました。
当時のブッシュ大統領が数日を経ずして、「このテロの首謀者はアルカイダのリーダー=ウサマ・ビンラディンである」、と発言したところから私のこの事件への疑惑が一気に浮上してきました。この事件で死亡した人の中に私が親しくしていた人がいました。彼女は2000年11月の大統領選でブッシュが勝利を収めた翌日から、当時彼女の勤めてた大統領の情報機関のアウトソーシングを受けていたある企業で情報収集と指定されたインフォメーションの分類を担当していましたが、そのターゲットとなる情報収集先が急に轉換されたそうです。当時政府に関係していた人々の殆んどが「次のターゲットはイラクになる」と思っていました。しかしその情報収集先はアフガンへ急激にシフトしていったそうです。2001年年初の大統領就任演説の前からアフガンと国際テロ組織としてレッテルの貼られていたアルカイダやヒズブッラー・そして当時アフガンでソ連を追い出し漸くアフガニスタンに一時の調和を齎したタリバーンなどだったそうです。
J・W・ブッシュがなぜこのような緊急性のない対象の情報収集を命じていたのか・・私は9・11の時急激にその本質が見えて来ました。ブッシュ就任当時彼を大統領に仕上げたネオコンサーバティブのメンバーはインタビューがある度にいつも声高に叫んでいました。「これからはアメリカが世界最強の国家として一極支配をする」と。とても考えられない事かもしれませんが、ブッシュとその思想的バックボーンだった当時の国防副長官(ウオルフォビッツ=その後世界銀行総裁)は初めから、アメリカにとってトルクメニスタンで発見された天然ガスを持ち出すためにどうしてもアフガニスタンが必要だった、というのが直接的な動機だとされます。強いアメリカを大統領選挙で最重要課題として持ち出した彼は、「何としてもテロを撲滅し、又国の生命線である化石燃料を確保する」という一挙両得の戦略を就任当時から画策していたのです。J・W・ブッシュを実質的に動かしていた彼らは単純なエゴを突き進め、究極的にアメリカが世界を一極支配する体制を構築し、その為に世界の主要国の殆んどを巻き込みました。当時アフガニスタンに居る筈もなく、タリバーンとは余り関係も無かったビンラーディンをテロの首謀者とでっち上げ、アフガン攻撃へと踏み込んで行ったのです。この頃ビンラーディンはグルジアとアゼルバイジャンの国境地帯に居たそうです。この9・11だけは他のテロ攻撃とされているあらゆる事件から想像も出来ない、全く異色で余りにも大規模な事件でした。ここ30年間のテロリズム攻撃とされているすべての事象から、余りにもかけ離れたものです。前にも後にもこのような衝撃的な事実は全く記録されていません。
当時出来上がっていたアメリカのロードマップは、アフガンからイラク・イラン・シリアからリビア・アルジェリア・モッロコへと至るムスリム世界の完全制覇だったと言われています。9・11から6年ほど経った頃、米ABC放送からツインタワービルの完全崩落は飛行機の体当たりによるものでなく、ビル解体によく使われる「仕掛けられた爆発物」だったと映像入りで証明されました。この話はまだまだ検証され尽くしておらず、明らかに出来ない部分も多く、詳細は別の機会にしますが、ブッシュのすべての戦略の第一歩となったのが「9・11だった」とだけ言っておきます。この日からブッシュ政権の本当の第一歩が始まり、イラクへと繋がって行ったのです。オバマ大統領はこの4年間、多くの時間と労力をその尻拭いの為に費やさなければなりませんでした。
今最も懸念されるのは次の大統領が誰になるか、という事です。仮にロムニーにでもなればせっかくオバマ大統領によって築きはじめられた、平和共存への芽が再び摘み取られてしまう事です。ブッシュとロムニーは殆ど変りません。共和党でも特に中西部の古く強いアメリカを好む人々の支持が圧倒的であり、ロムニーの性格そのものが勝者や勝ち組を好み、社会的弱者を疎んじることは明らかです。彼自身の顔もまた、我々位の年齢になるとその内面まで見通すことが出来る顔・・すなわち偽善者そのものの顔・・をこれ以上ないほど滲み出させています。又今回ロムニーが副大統領として指名したライアンもひどいものです。彼の国民全体への健康保険制度の手法は、クーポン制を採用し、国家予算への負担を軽減し、「クーポンで賄えない治療費はすべて自分で支払え」というシステムです。これでは低所得者層は病気にかかっても病院へも行けません。ロムニーの持つ世界の事業家たちの人脈と、それに基づく対外政策は経済第一主義へと再び反転し、アフリカの飢餓は今よりもさらに悪くなるでしょう。彼に重要なのは今迄ビジネスとして付き合ってきた人たちとの人脈であり、飢えた子供達の事など頭の隅のどこをつついても出ては来ないでしょう。それが証拠にこの前のオリンピックの時の外遊先はロンドンとイスラエルそしてポーランド・・・これは何を意味しているのか・・それはユダヤマネーへの阿りでしかありません。Mr.オバマが一つの故国とはいえアフリカへ行き、子供達にも夢を与えた事とは余りにもかけ離れています。ロムニーだけは大統領にしてはいけません。世界のすべてが悪のスパイラルへ逆戻りしてしまいます。
08・13・2012 曽根悟朗
<11/06/2012(13:28)アメリカ大統領選挙を受けて>
アメリカ国民はやはり正しい選択をしてくれました。今回の選挙はまさにアメリカの国の未来とともに世界の未来をも決定づける選挙だと思っていましたが、Mr.OBAMAが再選された事により、世界は一先ずいい方向へ進むことが出来ることになったと思います。
リンカーンが大統領になった時以来私は今回の選挙はそれに匹敵する重要な選挙だと考えていました。それは、M,Romnyを支持する強いアメリカと経済的繁栄だけを求める人々(宗教右派とかなり重なります)と、経済発展だけを注視するのでなく、人間としての自由と尊厳を基本として社会を考えている人々との闘争だったと思っています。世界が歩むべき道を踏み外す事無く、今迄の4年で築きつつあった平和共存への道がこのまま継続されステップアップ出来る事と思います。まずはとにかPresi.OBAMAに[Congraturation!]を送りたいと思います。
それにしても日本の政治のなんと貧弱で国民と乖離している事でしょうか。日本は政治家などは無視して、我々市民自身がそれぞれに所属する団体を作り、夫々の思いを実現するNGOを通じ、平和で安定したさわやかな国づくりを目指すことが肝要だと思いますが如何でしょうか。 (NPOはダメです。政治活動等は出来ませんから)。 sonegoro