-シリア:ムスリム圏-


<シリア:アレッポ空爆から見えて来る事>

               

 

 

 

 

 

 

 

 

        <シリア:アレッポの空爆から見えて来る事>

アレッポへの空爆はロシアによるものであることは確かなことであり、言い逃れの出来ない事実ですが、ロシア防衛省は公然とこれを否定し、「アメリカの空爆によるものである」と公言しています。
*USA:REUTERS記事:http://goo.gl/wLIyyD
MOSCOW Russia's Defence Ministry said on Thursday that two U.S. aircraft had bombed the Syrian city of Aleppo on Feb. 10, and that Russian planes had not been operating in the area.
2機のアメリカ空軍機がアレッポを2月10日に攻撃した。ロシアの航空機はこの空域には一切入っていない。
一方アメリカ:ペンタゴンはー
A Pentagon spokesman had accused Russian and Syria government forces on Wednesday of destroying Aleppo's two main hospitals with air strikes.
ロシアとシリア政府軍が水曜日にアッレポにある2つの主要な病院を破壊した」 と述べています。
ーこれに対しロシア側はー
But Defence Ministry spokesman Igor Konashenkov said in a statement that "only aviation of the anti-ISIS coalition flew over the city yesterday", referring to the U.S.-led alliance of countries fighting the Islamic State militant group.
しかし、ロシア防衛省のスポークスマン=イゴール・コナシェンコフはアイシス(ISIS)との戦いにおける米国主導の同盟に言及し「抗ISIS連合の唯一の航空オペレーションの為に昨日アレッポ上空を飛行しただけだ」と声明。
この声明は今日(2月11日)ロシア:ラブロフ外相も、ドイツ:ミュンヘンでのシリア関係国会議(2月11日より開始された)でも同じことを述べています。
しかしどの様に検証しても、ロシアの空爆によることは明らかです。
*アルジャジーラの報告 http://goo.gl/yGL9oB
Over the past two weeks, Syrian government and Russian military forces have carried out daily air strikes using internationally banned cluster bombs in opposition-held areas across Syria, killing dozens of civilians, according to Human Rights Watch.
この2週間で、シリア政府とロシア軍は、ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、民間人の数10人を殺し、シリア全域でも国際的に禁止されているクラスター爆弾を使用し、毎日空爆を行いました。
とレポートしています。
 
⊡馬鹿げた話ですが、国際社会とはこの様な愚かな偽善性をも真面目に受け止めて合意を形成していかなければならないのが現実です。
ミュンヘンでシリア関係国会議が開かれますが、ジュネーブでのカンファレンスでも全く前進できなかった会合の再開は再び困難なことになろうとしています。
会議の前提としてロシア側は「停戦合意の目標期限を3月1日とすることで会議を進めるという条件を提案、これに対してアメリカ側は「ロシアは2月中(残された3週間以内)にシリア反体制派をアレッポ周辺から完全撤退させるつもりであり、とても納得出来る提案ではない」とコメントしています。
 
⊡国連の警告:2月9日ーロイター記事:  http://jp.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-idJPKCN0VJ0DR
{アレッポ包囲続けば数十万人に人道危機、国連が警告」
[ジュネーブ/ダマスカス/ONCUPINAR(トルコ) 9日 ロイター] - 国連は、シリアのアサド政権がアレッポを包囲した場合、数十万人が食料調達不能の状態に陥る可能性があると警告した。
アレッポは、シリア政府と反政府勢力の間で何年も争奪戦が続いているが、現在はロシアによる空爆やイラン・レバノンに展開する武装組織ヒズボラの支援を受けた政府軍がアレッポ近郊に大規模攻勢を仕掛けている。
国連は、アレッポで反政府勢力が展開する地域とトルコとの国境が政府の包囲で断ち切られ、最後の食糧補給路が断たれる恐れがあると懸念している。
国連人道問題調整室(OCHA)は「越境の方法が検討されないかぎり、まだ市内に住んでいる最大30万人の住民の人道支援が断たれることになる」と述べた。
さらに、今後も近郊で政府の前進が続けば「市当局は、10万─15万人の避難民が発生する可能性があるとみている」と述べた。=(以上ロイター日本版記事)
                                            
 
  <シリア:アレッポ空爆から見えてくるもの>
 ロシア=プーチンの絶対的価値観は、自国の利益が最優先であり、シリア;アサド大統領を後押しし、中東と地中海域でのロシアの権益を守ることが最重要課題です。
自国の利益やプーチン自身の存在感を世界に知らしめる為には、何十万人のシリア市民が死のうと全く意に介さないのがプーチンの本性です。400万人を超えるシリア難民が、何処で死のうと、何処で困窮しようと、それはプーチンにとってはどうでもいいことです。
 シリア市民への無差別攻撃によってシリア市民の多くがヨーロッパへ逃れれば、それだけEU諸国も困ることは明らかであり、現在EU内各国でペギーダ(pegida=西洋のイスラム化に反対する欧州愛国主義者)が抬頭して市民同士がいがみ合っている現状は彼には理想的な状況です。おそらくプーチンは現状のヨーロッパ各地での混乱をほくそ笑んで見つめていることでしょう。
 これはクリミアからウクライナ東部で端を発したロシア制裁に対する報復でもある、とEU諸国は一刻も早く気付かなければなりません。ロシア:プーチンとシリア:アサドとの関係はすでに数十年にわたって築かれて来た親交関係にあることは、EU諸国の指導者達も判っている筈です。今こそ毅然とロシアのシリア介入を拒否し、シリアからの撤退をロシアに強制すると共に、当初の連合国合意通りアサドの更迭を強引に推し進める以外に、国際社会の選択肢はないと気付くべきでしょう。中東のみならず、EUとアメリカを含めた国際的安定を実現することは、急激に冷え込んで来た世界の経済的リセッションをも改善する最良の戦略であることは明らかです。
 政権最後の年になるオバマ大統領も、今やEU諸国の牽引役を担ったメルケル首相も、今度ばかりは「ロシア:プーチンとの戦線を開くことも辞さない」という覚悟を腹の中に収めて立ち向かって行くべき時にきている筈です。シリア市民2000万人を救うべき正義が、今こそ果たされるべき時に至っていると言えます。メドベージェフ首相はプーチン大統領の意を含んで、今日(2016年2月11日)「シリア・アサド政権を攻撃することは、第三次世界大戦に繋がる」とAFPのインタビューに答えています。今やロシア政権に弄ばれている国際社会。国際連携と強力な連帯が今まさに必要とされています。
                         2016年2月11日   曽根悟朗          

 

【緊急報告】2015年10月31日版

 

 

 狭い地球上に住む我々人類は、今日に至るまで様々な難問に遭遇し、民族、宗教、覇権、経済、政治、など様々な軋轢の中で、解決されえない問題を抱えながら曲りなりにも生存してきました。しかし先進国と後進国の生活格差は依然解消されず、文明のフロントラインでは常に衝突が起こり、第二次大戦後も数々の紛争によって、貴重な命が虫けらの如く殺され続けてきました。

 

 ー上記写真はニューヨークタイムズ特集記事からのものですー

Syria After Four Years of Mayhem

                http://goo.gl/gVCtRK

 

(Ⅰ)今日の我々日本人にとっても、現在最も心痛める出来事はヨーロッパへと流れ込んでいる難民の方々の姿だと思います。

  クルド人 

 裸足にスリッパを履いただけの彼女は、シリアとトルコの国境近くの町、アイン・アル・アラブに住んでいましたが、トルコ国境を漸く越えることが出来、難民施設に行くためにバスを待っているところです。

 この写真を撮った友人からの話では、ご主人はISISに連れて行かれ処刑されたということです。彼女はシリア系クルド人だということですが、よく彼女が殺害されかったと思います。何故ならISISの連中がもっとも嫌がっているのがクルド人女性だからです。

 

 後ろを向いている女の子の表情は判りませんが、彼女も裸足で(移動中は母親に抱かれていたのでしょうが)泣きべそをかいている兄よりは毅然とした姿に見えるのは私だけでしょうか。

 

 イスラームの男性は、女性に殺害された場合は死後も地獄に落とされるとされています。彼女の夫がクルド人であることを隠していたのだと彼女は言っていたそうです。

 世界に2000万人以上いるクルド人は、イラク北部に多く住んでいますが、トルコから東欧や中央アジアにかけても多く分布しています。単一民族として国家を持たない最大の民族とも考えれれています。 

 イラクがサダム・フセインに支配されていた頃は一方的な迫害を受け、劣化ウラン弾による攻撃を受け、多くの奇形を持った子ども達が生まれました。又、サリンガスをもフセインはクルドの人々相手に散布したという事実も残っています。

 

 現在はイラク北部アルビルに中心都市を得て街を整備し、イラク議会へも議員を送り込んで新たな再生への道を築き始めたところでした。ISISが抬頭して来なければクルド人の拠点都市として落ち着きを取り戻していた筈です。トルコ国内にもクルド人は多く、トルコ議会へも数十人を送り込んでいますが、トルコ政府は未だクルド人に対する敵対意識を持ち、明らさまにクルドPKKを空爆することもあります。その根底にはオスマントルコ時代に遡る敵対意識が強く根ずいているようです。 

 危機を至るところで経験してきたクルドの人々は、常に民兵の教育を行い、特に女性だけの部隊は男性軍よりも強力だと思われているそうです。詳細は下部のPDF(10ページ)にてご覧下さい。


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市民機構緊急レポート:シリア情勢に変化の兆し
2015年10月30日深夜から31日早朝にかけて新たなシリア情勢に関するアクションがホワイトハウスとオーストリア:ヴィエンナで見えて来ました。
市民機構レポート20151031.pdf
PDFファイル 1.6 MB

  アブドゥッラー・オジャランの歴史的発表
 アブドゥッラー・オジャランの歴史的発表が、平和民主党(BDP)所属国会議員ペルヴィン・ブルダン氏によってクルド語で、スッル・スレイヤ・オンデル氏 によってトルコ語で読み上げられた。メッセージが読み上げられる際には、スクリーンにアブドゥッラー・オジャランの映像が映し出された。

アブドゥッラー・オジャランの発表の全文は以下の通り。

■虐げられてきた人々の自由なノールーズ(祝祭日・お正月)に祝福あれ

平安あれ、この覚醒、活性化、復活の日たるノールーズを、広範な参加を得て、一体となって祝う中東と中央アジアの人々よ……。

*平安あれ、新たなる時代の誕生と日の光であるノールーズを、大きな興奮と民主的な寛容さで祝うきょうだいたる人々よ……。
*平安あれ、民主主義的な諸権利、自由と平等とに導かれこの遠大な道を行く人々よ……。
*ザグロス山脈とトロス山脈の麓からユーフラテス川とチグリス川の河床へ、聖なるメソポタミアとアナトリアの大地から農耕・村・都市文明を育んだ最も古い人々のひとつであるクルド人達よ、あなた方へ平安あれ……。

 何千年もの間、偉大な文明を、様々な民族、宗教、宗派の人々とともに、きょうだい・友のように、共に生き共に築いてきたクルド人にとって、チグリスとユーフラテス川、サカリヤとマリツァ(メリチ)川はきょうだいです。アララト山とジュディ山、カチカル山とエルジェス山は友です。ハライとデリロ、ホロンとゼイベキ[といった踊り]は親類なのです。

 この偉大な文明、このきょうだいである諸共同体は、政治的な圧力や外部の干渉、集団的利益によってお互いに対立させられようとしてきました。権利や法、平等、自由を基礎に持たない体制が作られようとしてきました。この200年間の征服戦争、西洋の帝国主義者の干渉、抑圧的・否定的考え方は、アラブ、トルコ、ペルシア、クルド社会を、国民国家に、架空の境界線に、恣意的に作り出された問題に落とし入れようとしていたのです。

 搾取を行う体制、抑圧的・否定的考え方は、もはや古いもののとなりました。中東と中央アジアの人々は、既に目覚めつつあります。自分自身とその本質に回帰しつつあります。互いを挑発し衰えさせる戦争や衝突はやめるよう言っています。

 ノールーズの火によって心に火を灯された、溢れんばかりに各地の広場を埋め尽くす何十万、何百万の人々は、平和を叫び、友愛を望み、解決策を求めています。私たちの心に生じた絶望、無知、隷属に対する私の個人的な抵抗によって始まったこの戦いは、あらゆる主張に対抗する意識、理解、精神を形作ることを目的としていました。

*今日、この叫びはある地点へ辿りついた、と思います。

 我々の戦いは、いずれの民族、宗教、宗派、集団に対するものでもなく、またそのようなことはありえません。我々の戦いは、搾取、無知、不公平、放置に対するものであり、あらゆる圧力と抑圧に対するものでした。

*今日、我々は既に、新しいトルコへ、新しい中東へ、そして新しい未来に向け目覚めつつあります。

 私の呼びかけを真摯に受け止めてくれた若者達、私のメッセージを心に刻んでくれた気高い女性達、私の言葉を進んで受け入れてくれた友人達、私の声に耳を傾けてくれた人々へ。

*今日新たな時代が始まります。武力による抵抗のプロセスから、民主的な政治のプロセスへの扉が開かれます。

 政治的、社会的、経済的な面に重きを置いたプロセスが始まろうとしています。民主的な権利、自由、平等を基礎とする考え方が発達しつつあります。我々は、 何十年もの時間をこの人々のために捧げ、大きな代償を払ってきました。これらの犠牲も、戦いも、何一つとして無駄にはなりませんでした。クルド人は自身の独自性、本来の姿、アイデンティティを再び獲得しました。
「もはや武器は沈黙し、思想と政治が語る」地点を迎えました。黙殺し、否定し、排除してきたモダニストのパラダイムは覆されました。血は、トルコ人を、クルド人を、ラズ人を、チェルケズ人を問わず、人々から、その地の心から流れているのです。
 私は、この呼びかけを聞く何百万人もの前で宣言します。すでに新たな時代が始まっています、武器ではなく、政治が表に出ています。もはや我々の武装部隊は、国境の向こうへ引き揚げる段階に来ました。
私に心を開き、この理想を信じる全ての人が、プロセスの最後まで敏感に注視してくれると信じています。
これは終わりではなく、新たな始まりです。これは戦いを放棄するということではなく、別の戦いを始めるということなのです。

 民族的な、単一民族による地を形成するということは、我々の本来の姿や本質を否定したモダニスト達が作ろうとしていた、人間味のないものを作るということなのです。

 クルディスタンとアナトリアの歴史にふさわしい形で、あらゆる人々と文化が平等、自由かつ民主的な国家を作るために、全員に大きな責任がのしかかっていま す。このノールーズを機に、すべての人びとが、少なくともクルド人同様に、アルメニア人、トルクメン人、アッシリア人、アラブ人、そしてその他の人々の集団のことを、燃える火を源とする自由と平等の光を、自身の真の平等と自由の光として見て生きるよう、提言します。

*親愛なる、価値あるトルコの人々よ。

 今日、古のアナトリアをトルコ(Türkiye)として生きているトルコ人の人々が知らねばならないのは、クルド人との1000年近い、イスラームの旗のもとの共生は、友愛と連帯の法に基づいているということです。
 
 実際、この友愛の法には、征服、否定、拒絶、強制的な同化、消滅などは、あってはならないことです。資本主義的モダニズムによるこの100年の抑圧、殲滅、同化政策―民衆との結びつきのない、一部の支配エリート―は、これまでの歴史や友愛の法を否定する試みを明らかにしています。現在、もはや歴史と友愛の法に反していることが十分に明るみになったこの不正の圧力から共に脱するために、我々全員の、中東の基本的な2つの戦略的な力の持ち主として自己の文化と文明にふさわしい形で、民主的なモダニズムを築くよう提言します。

*時代は、不一致、衝突、互いを嫌悪する時ではなく、連帯し調和し、抱きしめ合い許しあう時です。

 チャナッカレで共に戦死したトルコ人とクルド人は、祖国解放戦争を共に戦い、1920年に共に議会を開いたのです。共通の過去が掲げる真実は、共通の未来を共に築く必要があるということです。トルコ大国民議会の設立の精神は、今日でも新たな時代を照らしています。

 全ての抑圧されてきた人々、階級と文化の代表者達―最も古くから搾取され抑圧されてきた階級である女性達、弾圧されてきた宗派・教団、異なる文化的価値観を持つ人々、労働者階級の代表者達、体制から排除された全ての人―が、新たな出口の選択肢として、民主主義的なモダニズムの制度に居場所を得られるよう、 自身の精神や姿形を獲得できるよう、呼びかけます。

 中東と中央アジア固有の歴史に適した、現代のモダニズムと民主的な制度が模索されています。全ての人が自由に、きょうだいのように共生してゆける新たなモデルを探すことが、パンや水のように実際に必要なものとなりました。このモデルによって、再度アナトリアとメソポタミアの地が、そこにある文化と時を動かし、それを作り上げることは間違いないでしょう。

 我々は、ちょうど近代に国民誓約の枠組みの中でトルコ人とクルド人が先導し実現した祖国解放戦争が、今日的になり、複雑化し、深化したようなものを経験しているのです。

 この90年間、いくつもの失敗、不足、過ちがありましたが、我々はもう一度、不当に扱われ、大きな災禍に見舞われた人々、階級、文化を受け入れるモデルを築こうとしています。これら全ての部分―平等、自由、民主的な表現方法―の構築を実現させましょう。
 国民誓約に反して離散させられ、今日シリアやイラクで、重大な問題を抱え、衝突の中で生活せざるを得なくなっているクルド人、トルクメン人、アッシリア人、アラブ人を集めた「国民の連帯と平和会議」を基に、自分たちの真実を議論し、意識的になり、合意するのです。

この地の歴史に重きを置いた「我々」という概念の広さ、包括性が、わずかな選良主義的支配エリート達によって、「ひとつ」に貶められたのです。「我々」という概念に、古くからの精神と実践性を適用する時です。

 我々を分かち、対立させようとする者達に対し、団結しましょう。分裂を望む者達に対し、1つになりましょう。時の精神を読めないもの達は、歴史のごみ箱へ向かいます。水の流れに逆らい、奈落の底へ引きずりこまれるのです。
この地の人々は、新たな夜明けを目にしています。戦争、衝突、分裂に疲弊した中東の民衆は、今や自身のルーツを通じて再生し、共に立ち上がろうとしています。このノールーズは、全ての人にとって新しい吉報です。

*聖なるモーセ、イエス、ムハンマドの言葉にある真理が、今日新たな吉報とともに息づき、人々は失ったものを取り戻そうとしています。

*我々は、西洋の現代文明の価値を全て拒絶するわけではありません。
 我々は、そこにある啓蒙主義、平等、自由、民主主義的価値を、我々自身の存在の価値や、我々の普遍的な生活形態と合わせ、命を与えようとしているのです。

⁑新たな戦いの基盤となるのは、思想、イデオロギー、民主的な政治です。大きな民主的前進が始まっているのです。

⁑平安あれ、このプロセスへ力を貸してくれた人々、民主的・平和的な解決を支援してくれた人々よ!

⁑平安あれ、人々の友愛、平等、民主的な自由のためのに責任を引き受けた人々よ!

⁑ノールーズ万歳、人々の友愛よ万歳!

イムラル刑務所 2015年3月21日

  • ノウルーズの習慣:ゾロアスター教の新年の祝祭に由来すると言われ、古代のサーサーン朝時代に既に大々的に祝われていた。サーサーン朝時代には春分に祝われるノウルーズと秋分に祝われるミフラガーンのそれぞれあったが、ミフラガーンはミフル神を祝う祭日で、新年はこのノウルーズかミフラガーンの日に定められていた。ノウルーズの習慣はアケメネス朝の時代よりもずっと昔から祝われてきたとされている。

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 (翻訳者:粕川葵ー東京外語大学)
 (記事ID:37161)


<イスラーム圏における過激派集団と未来の世界>

 今、世界中でムスリム世界(イスラーム教を信仰する人々)とのパワーバランスが崩れ、様々な軋轢が生じています。日本でもアルジェリアで、そしてシリアで、大きな問題が発生し、否応なくこの問題に直面しています。これらの諸問題を日常的な意識をもって理解し、正しい論議をしなければなりません。

  本稿は、前半はイスラーム教に於ける一つの枝葉「過激派テロリズム」を育てる宗教的イデオロギーの流れを形成してきた代表的な人物と経歴を紹介しています。

 

 開祖、神の使徒(ナスール)とされるムハンマド(570年~632年)がメッカ(文中はマッカ:サウジアラビア)でその布教活動を始めた時は、身内を含めた50人足らずの人々によってでした。そのイスラーム教の信者は今日15億人を超える信者を抱え、なおその信者の数は増加しています。これは何故でしょうか。

 アメリカを中心とする西欧国家や日本などは、中東に産出する石油資源を求め、ムスリム圏に土足で踏込み、それらの利権を買いあさりました。土足でかの地を踏み荒らすだけではなく、ムスリムの人々から見れば堕落と表現されている様々な文化や生活態度を持ち込みました。このころの日本人を評して「エコノミック・アニマル」と言われていました。「経済利益だけを追求する野獣」「お金、女性、ギャンブル等欲望だけをむき出しにした野獣」という意味でした。ムスリム国家ではお酒や売春をすることはご法度でした。ゴルフやマージャンに日中から夢中になるのは、程度の低い人間であり、遊ぶということは子どもだけに許される行為だという観念が根強く残っていたのがムスリム社会でした。  

 石油利権の為に支配層の王族達をとりこみ、多額の利益を彼らにもたらし、国家支配体制を確立させたのも、西欧の先進国でした。そして今日なおその影響下にあるムスリム国家は少なくありません。支配層は王侯貴族の暮らしを保証され、99%の人々は日常の暮らしに追われて生活しなければなりません。支配形態に民主化が行われている国はごくわずかで、未だ女性の参政権が認められていない国も少なくありません。 

 2010年・チュニジアから始まった「アラブの春」は、これまでの旧支配体制に対する市民の民主化を求める

熱い思いが結集され、市民運動が中東全体に広がって行ったのです。チュニジア、エジプト、レバノン、イエメン、オマーン、そしてシリアと飛び火していきました。しかしシリアではアサド大統領の強権力による軍事弾圧が徹底を極め、民主化を求めた自由シリア軍(FSA)は手持ちの銃器で市街でのゲリラ戦を中心としてアサドに抵抗しました。即座にアサドは市民を含む無差別爆撃を開始し、今では30万人以上のシリア市民がアサドの手によって殺害されました。本文中でも紹介していますが、アサドは化学兵器を一般市民に対して使用したのです。 

 後半部分では、今後のムスリム国家と世界を含めた世界平和を如何に実現して行くかについて書いています。人類の位置する現在の姿を中心に、過去と未来を繋ぎ、如何に世界全体が平和になることが出来るかという課題に言及しております。そして宗教と民族、国の存在意義を包括的に解決するためには、決して避けて通れない大きな「パンドラの箱」をも開けなければなりません。

             sonegoro           ー2015年3月13日ー

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イスラーム圏における過激派集団の経歴と、これからの世界が共有すべき宗教的理念についての考察
イスラーム圏と世界.pdf
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この2年間アサド政府軍と戦い続けて来た、シリアのFSA(シリア自由軍)の女性兵士Ammaniが昨夜コメントを送ってくれました。彼女達の思いもしっかりと伝えておきたいと思います。最後に彼女はこう言っています。「この様な苦難の道が在るのも私の運命です。諦めずに前進して行くだけです」と。       8/30/2013   sonegoro

from 108morris108

近日中にも何らかの大きな動きがあると期待しますが、ここでシリアのアサドが排除された後の事を少し考察して置きたいと思います。シリア再生と難民の帰国、そして安心した暮らしを実現する為に、問題は山積しています。まず最大の課題は国内を安定させるガバナーをどの組織を中心に構成して行くか。これには欧米の影響も、ロシアやイランの関与も、ヒズブッラーとイスラムシーア派も、すべて排除したフリーな市民の為の政府を構成し得る組織にしなければなりません。又、モーリスが云っている様にイスラエルに対してもしっかりと渉りあえる政府でもなければなりません。これまで国内政治を牛耳ってきたレバノンにも互いに自立をうながし、共存共栄出来るパートナーとしての位置づけに戻らなくてはなりません。そして何よりも最優先しなければならないのは、市民の為の住まいとインフラ(水や電気)の整備と、当座をしのぐ家と食事の確保。これには国際支援が欠かせないでしょう。国際間がシリアの復興に対してまず行わなければならないのは、旧アサド政権の独裁を支えて来た連中の国際司法裁判所への提訴の準備と、彼らの資産の凍結。恐らくは膨大な金額になると思いますが、これらの資金は真先にインフラの整備と住宅建設に回すべきです。そして一番の難題はロシアの関与をどうやって排除していくか・これが欧米に課されてくる最大の問題でしょう。過去80年近くに亘って培われて来たロシアとシリアの関係。ロシアの最大のねらいは地中海に直接根を下ろす事、そしてそれが出来るところは今シリアしかありません。黒海からイスタンブールの狭い海峡を渡り、マルマラ海を過ぎ、エーゲ海から地中海への海路ではロシアにとって大変な労力と無駄や、閉鎖の危惧を常に孕みながらのルートでした。シリアさえ支配しておけば、ダイレクトに地中海に出る事が出来るのです。今ギリシャの経済不況のなかでサイプロスだけは溢れるロシアマネーや観光客で潤っています。何億もするマンションがどんどん建設されています。ロシアの地中海進出は長年のロシアの悲願でもあります。こんなロシアをどう説得していくか。これが欧米に課される最大の課題だという事を我々地球市民全体が知っておかなければなりません。これまでシリア・アサド家が40年以上もシリアを支配し続けて来られたのは、ロシアの支えがあったからこその事です。                    08/28/2013    sonegoro


国際社会はその真偽を求めることばかりを追求していますが、その真相が明らかにされたとしても、シリア市民を助ける行動に、直に移るとは思えない状況が続いています。国連の安保理事会で拒否権を行使したロシアや中国に慮っているばかりです。本気で、地獄の苦しみをを味わっている人々を助けようとしない欧米は、何を考えているのでしょうか。オバマは議会選挙の為に全米を駆け巡り、今回は「真偽を確かめる」としか云っていません。ドイツのメルケル首相も来月の議会選挙に向けて忙殺されています。フランスのオランドも、「真偽が判明すれば直ちに行動に移す」とは云っていますが、真相の究明を前提としての話です。この2年で180万人にも膨れ上がったシリア難民・その内100万人が子供達・平然と遠くから見ているだけの国際社会とは一体何なのでしょうか。日本政府に至っては、この様な悲劇に対してコメントすら出来ないような貧相な政治集団です。安倍はこのすぐ近くのバーレーンで原発を売り込んでいます。何と愚かで馬鹿げた事しか出来ない貧相な政治家でしょうか。日本国民はその配慮の欠如に恥じ入るばかりです。今現在、最優先すべき課題は真偽の問題ではなく、如何に早く停戦を実現させ、シリア難民の人々を安心できる環境に落ち着かせる事が出来るかです。どの国の人であろうと、どの様な宗教であろうと、どんな民族であろうと、人間である事に何も変わりはなく、今は全力を挙げて取り組むべき状況に在ることは判って居る筈です。これらの映像を各国の首長もきっと見ている事でしょうが、ただ見過ごしているだけの様な政治家の無能さとは一体何なのでしょうか。この様な状況を放置している事は、広島の原爆を見過ごしにしてきた態度と酷似している様に思えてなりません。                   08/25/2013    sonegoro

 

By Aljazeera

ケリー国務長官とプーティン大統領の会談が行われ、いよいよシリアに停戦への期待が高まりました。しかし結果はただアサド政権とFSA(自由シリア軍)を停戦に向けた協議の場に、「6月末迄を目途に参加させる事で合意をみた」というだけのものでした。その後もロシアはアサドに地対空ミサイル200基等を平然と供給し続けています。下の動画は5月2日にモーリスから送られて来たものですが、Amaniがロンドンへ訪れた時に撮られたものです。ヒジャーブを取った彼女を久しぶりに見る事が出来ました。少し落ち着いて来たようにも見えます。(このページの7段目に彼女の昨年8月アレッポからの緊迫したレポートがあります。)何とか早く停戦が合意され、シリア難民が帰国出来る事を願うばかりです。

       05/10/2013   sonegoro

108Morris108

とうとうケミカルウエポンが使用されました。ホワイトハウスとFrance24/BBC共に「FSA(自由シリア軍)が使用したという証拠はない。アサド政権側は最後の選択肢まで来た」とコメントしています。英・仏はFSAへの武器供与を始めると宣言しました。オバマ大統領は現在イスラエルに居ますが、今後の発言が注目されます。ロシアも今回の件に関してはアサドを非難しています。どうやらシリアも最終局面に来たと思える展開です。長い2年・・7万人近い市民が犠牲になったと思われています。国のすべてを大統領自ら破壊し、自分の保身だけの為に国民に死と恐怖を与え続けて来た「悪魔のバシャール・アサド」が地に落ちるのを心から願っています。国際司法裁判所で裁かれる日は来るのでしょうか。その前に無残に殺されるのでしょうか・・。

                03/20/2013   sonegoro

Aljazeera

久し振りにシリア情勢をアップします。一向に前進出来ないシリアに対する国際情勢・それでもシリア国民は懸命に生きて行かなければなりません。日々目の前で失われて行く命・いつも居た堪れない思いが交差します。12/20/2012  sonegoro


From NEW YORK TIMES 

シリアの状況が少しずつ変化しようとしています。国際社会全体がアサドを認めない方向へそのコンセンサスを高め、イスラーム世界そのものも変化してきている様です。ロイターによるとアラブ連盟がエジプトのカイロでの会合で「アサド政権打倒に向けて新たに樹立された統一組織「シリア国民連合」について、シリアを代表する正統な組織として承認した。」という事です。代表議長に選出されたハティーブ氏は50代前半でイマーム(宗教指導者)であり、アサド現大統領を批判し何度も逮捕され国外へ亡命していたという事で、「進歩的でシリア全土で人気が高い」と言われているそうです。          11/13/2012     sonegoro

ロイターによると停戦合意に達したとされる26日(Oct/2012)も戦闘は続き、少なくとも70人が死亡したという。アサドのいい加減な言葉を後生大事と持ち帰る国連のブラヒミなど全く話にならない人材という事は初めから判っていた。アサドと会えば彼がどの程度の人間か判らない様では国連にいる資格など無い。ロシアにも確認したというが、同じ穴の貉という事などとっくに判って居る筈である。無能な国連と白を切るアサド・ロシア・・不快な日々は続きます。10/27/2012 sonegoro

Syriaレポート
Syriaレポート

いよいよMorrisがシリアのアレッポへ入ったようでうです。市内では連日政府軍と反政府軍(FSA)との戦いが常時行われ、水や食料の確保も難しいようです。

                                                    09/17/2012 dsonegoro

 

 

シリアの現状を見ていると、コメントするのが嫌になって来ました。余りにも混沌とし、組織としての態をなさない数多くの分派が、我先にと銃だけをぶっ放すような有様になってきたようです。イスラームのスンニ派とシーア派の対立の大きな図式の中で、シリアやレバノンに数多くある分派が、それぞれの背景と思惑の交差する中で見苦しいばかりの権力闘争まで始めている様は、もはや我々の心配の範疇を越えてしまいました。それはまさしくアサドが心待ちにしていた状況です。イランとの連携、ロシアの後押し、そして政府軍側についた民兵組織シャビーバ(山本美香さんを始め多くの外国人ジャーナリストを殺害したのはこのグループと見られています)を利用しアサドは自国の破壊を止めようとしません。

 Mr.Morrisは居たたまれず、シリアの国内へ向かったようです。私は心を落ち着かせる為に暫く静観させて頂きます。    09/10/2012     sonegoro


 Morrisがシリアコンフリクトに関する分析をアップロードしました。

彼は情報と分析に関しては多くの人的交流をもち、その情報活動に関しては広範囲な分野に及んでいます。シリアに関するだけでなく、人類の進むべき方向にも非常に優れた見解を持ち合わせています。今回のシリアの混乱の原因は元々はレバノンからその混乱を受け継いだもので、シリアは長くレバノンの内政に関与し、イスラーム世界のスンニ派とシーア派との対決に深く関連しています。その対決構造が多くのムスリム(イスラーム教徒)を巻き込み、善良な市民を無差別に殺戮する社会構造へと貶めているのです。

 by=108morris108=           08/29/2012  sonegoro

    シリアのレジスタンス女性・AmaniとMorrisが戦闘状況を会話。

シリアの戦乱によってレバノンのヒズブッラー(イスラエルを最大の敵と考えているシーア派)の戦闘能力が低下した事。レバノンのトリポリにはシリアのFSA(自由シリア軍)を支援してくれているスンニ派のメンバーが多く、シリア政府軍に何時かは勝利出来ると思っている事。等・・。

by 108morris108   08/26/2012      sonegoro


とうとう日本人の犠牲者が出てしまいました。戦闘が激化していた北部アレッポで女性のジャーナリスト山本美香さん(ジャパンプレス)が、政府軍の銃撃に巻き込まれ被弾し亡くなられました。本当に悲しい限りです。彼女はジャーナリストとして真実の報道によって、少しでも戦争による犠牲者を少なくできると信じて活動されていました。アフガニスタンで一度お目にかかった事がありましたが、その心の根底にある信念に、深く感動させられた事を思い出します。本当に惜しい人を失ってしまいました。悔やむに悔やみきれない思いです。

            08/21/2012    sonegoro


国連監視団がダマスカスから撤退しました。何のために駐在していたのか・・全く意味をなさない仕儀でした。取り残された市民の間には先の見えなくなった閉塞感だけが増大し、やるせない程の悲しみと憤りだけが渦巻いているようです。

                    08/20/2012   sonegoro


      シリア難民=トルコ難民キャンプ

                   By AlJazeera/08/19/2012     sonegoro

ダマスカスでは混沌とした状態が続いているようです。近隣の人々はいつも武器を手放すことは出来ず、不安な毎日を送っている状況のようです。

       From=108morris108=    08/18/2012  sonegoro

08/17/2012
08/17/2012

まだまだシリアは落ち着かないようです。国内はすでに全くコントロールが効かない状態になり、レバノンやヨルダンへと脱出する人々が後を絶たない状況のようです。アサドはすでに国のリーダーなどではなく、自分の保身だけのためにトルコ国境の一帯の街を次々と空爆し、子供や女性の多くを含む市民を殺戮し続けています。

      8/17/2012 sonegoro

               -From 108morris108-

07/27/2012
07/27/2012

                 From-108morris108-07/27/2012 sonegoro

       FSA(FreeSyrianArmy)シリア自由軍

07/26/2012
07/26/2012

新時代の幕開け

by Google
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虎穴に入らずんば、虎子を得ず」と後漢書にある。相手の懐に飛び込んで、自ずから活路を見出し、互いの融和を招く。この事をもたらすには、優れた知能と未来への戦略と共に、最も必要なのが腰の据(す)わった勇者である。残念ながら今の日本の政治家の中には、これに値する者は誰もいない。寄り集まって仲間と騒ぎ立て、遠吠えするだけの輩(やから)。安倍・石破・高村の愚者集団に吸引され、与野党のすべてが同じ土俵の中で騒ぎたてるだけ。見苦しさはこの上ない。まるで子供のケンカと同じていたらく。誰が中国や韓国、北朝鮮へ直接乗り込んで虎子を得ようとしただろうか?中国の指導者達も南北朝鮮の人々も後漢書の言葉は熟知している筈。中国共産党とは真の人間の心に根ざしたものではなく、まして北朝鮮の独裁は許されるものではない。国を支配するものが誰であれ、どんなイデオロギーであれ、そこに住む人々はすべて同じ価値観を持った市民。日本人を含め、極東の国々は、本来は論語や儒教を心の支えとして社会的理念を育んできた国でもある。集団的自衛権は彼らの心をより頑(かたく)なにさせるだけ。私の父や叔父達は靖国で眠っているが、安倍のような輩(やから)に決して来ては欲しくはないだろう。大戦で亡くなった人たちが最も望んでいることは、「仲良くする事、それが我々の失われた命への最大の献花だ」と。

  6/13/2014  曽根悟朗

 

最近は安倍も石破も、はたまた高村副総裁まで、「何とか公明党に理解してもらいたい」とばかり、必死の形相である。公明党さえ理解をすれば後はこっちもの、国民等どうでもいい、といったていたらく。馬鹿につけるクスリはないというが、まさにそのとおりの有様だ。国民への配慮などは微塵もない。忘れちゃあ困るよ安倍のダンナ、石破の岡持ち、高村の太鼓持ち。集団的自衛権を最終的に判断するのは国民だよ。君たちの勝手はもう許さない。選ばれた政治家に何でも決定する権利があるというのはもっての外。火事場の空き巣狙いじゃあるまいし。YESかNOかは国民投票で決めさせてもらいますよ、安倍のダンナ。“首を洗っておとといきやがれ”とは江戸っ子の心意気。“覚悟あそばせ”と冷笑を浴びせるのは神楽坂の大姐御。!!    

   06/01/2014 曽根悟朗 
 
 石破の「集団的自衛権は抑止力」という愚劣な政治感覚に踊らされる日本。ロシア・中国・イラン、それに付随した北朝鮮、シリア等の結束を硬化させ、世界の緊張は更に高まるだけです。軍事行動を憲法において否定されている日本だけが、上海宣言参加国と欧米各国を、対話と協調への場へと導くことが出来る唯一の国なのです。拒否権がある故に国際協調への行動能力を失っている国連。憲法9条による軍事行動の全否定と、集団的自衛権を持たない日本だけが、この役割を果たすことが出来ます。安倍、石破の知能の低さと想像力の欠如が今日本を誤った道へと導こうとしています。ウクライナやシリアに於ける解決不能と思われる諸問題に対し、対話の道を構築し、新たな世界秩序へと門戸を開き得るのも、公平な理念に基づいた仲裁裁定を積極的に行う事が出来るのも、現状では日本だけなのです。「目を覚ませ・地を這うことしか知らない政治家諸君!!      05/25/2014  曽根悟朗